最近製薬会社で活発になってます。
マイクロドーズ臨床試験。
通常のフェーズⅠ~Ⅲの試験の前に行う、超微量の薬剤を投与する試験。
超微量の薬物の体内動態を観察し、将来起こるべきリスクに対処する。
簡単に言うと、治験後期での失敗を少なくするため&開発のスピードアップのため。
製薬会社の開発費用の約半分は治験に必要なお金だというから、
マイクロドーズ試験である程度の絞込みが出来ればかなりの節約になるでしょう。
最近のファイザーみたいに、PhⅢで何個も中止する化合物がでてくるような事はないはず。
一個ドロップアウトすると、それだけで数百~千億円規模の投資が無駄になる。
で、マイクロドーズ試験に使用するのが、放射性元素。
やっぱり通常の化合物と同じ物性を持たせられるし、感度も高い。
まさしく「分子イメージング」の世界。
大学のときはPETに勝るものをと思ってたけど、まだまだラジカルが描ける世界は小さなものでしょう。
こういうマイクロドーズの臨床試験が増えてくると、放射出身のひととか、臨床に行きやすくなるんですかね。
2009年4月7日火曜日
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