2013年3月29日金曜日

ベトナムの病院。

今週、食あたりか何なのか分かりませんが、吐き気(嘔吐)、低血圧、手足のしびれ、少々の吐血などにて非常にしんどい状態で、ベトナムの病院を受診しました。ま、ベトナム法人の総務担当者としては、後進のためにも一度は受診しといた方がいいですものね、と前向きに。

おそらく、卵、豚肉、あるいはなすびの漬け物あたりが原因と考えられますが、久しぶりにこんなに吐きましたね(酒飲み過ぎの嘔吐は除きますが)。

というわけで、地元ハイフォン市の国際病院を訪れる訳ですが、もちろん先生方はベトナム語しか喋れませんので、医療通訳、というサービスを使うことになります。うちの会社は、ウェルビーというサービス会社と契約していて、24時間の相談が可能です。ウェルビー勤務のベトナム人の方は、もともと日本で看護師をやっておられた方ばかりを採用しているので、単純な通訳ではなく医療に特化した翻訳が可能となりますのでかなり安心。

検査内容は、血液検査、胸部X線、腹部X線、超音波でした。

超音波なんてものは人生初めての経験で、ぬるぬるしながらすこしどきどきしましたが、今回の診断結果は、胃炎、ということで今となってはすっかりと体調も回復しました。

処方内容は、オメプラゾール、クラリスマイシン、アモキシシリン、をいただきましたが、日本人の適正用量からすると、わりと多い量が処方されます。当日は吐き気が非常にあったらので昼からほとんど食事をとっておらず、医師から点滴をしましょう、と言われたときに、よっしゃ、と思ったのもつかの間、生理食塩水、でした。。。せめて5%グルコースかアミノ酸輸液にしてよね〜、と思いましたが、ま、よしとしましょう。

にしても、自分の会社が医療に関係していると、今回受けた治療に関しても、輸液、カテーテル、針、薬、と自社で作ってたりして、なんだか感慨深い思いに至りました。もちろん営利企業ではありますが、こうして医療に貢献する、ということは自分の仕事としても誇りに思います。病気にならないのが一番ではありますが。

2013年3月22日金曜日

シルクの村。

先日ハノイに行ったときに、シルクの村Van Phucに行ってきました。ハノイで有名なシルク街はホアンキエム湖近くのハンガイ通りなのですが、お店の値段がまぁまぁ高かったので知り合いのおすすめということで訪れてみました。

村、といってもハノイから南の方向に10km程度しか離れておらず、車で30分とアクセスもなかなか。確かにネクタイ1本5ドル、と優れたプライシングをしておられました。今回はネクタイ2本、シルクのパジャマを調達。

ここはシルクを売っているだけではなく、カイコの栽培、絹の採取、そして織物、をやってました。カイコはタンパク源ということもあり、ベトナム人は揚げて昼ご飯に食べたりします。私も以前食べましたが、外はかりかり中はふわふわ、という食感でした。ちょっと揚げが足りないと生臭さが残りますね。通常食用、として出てくるカイコは今回見たような程長い形をしておらず、ダンゴムシみたいなずんぐりむっくりな形をしています。




織り機の方は、休むことなくカタコトと動いていましたが、ほぼ自動化しているのか人の姿は見当たりませんでした。とはいっても木製で昔の日本のような趣があり、同行したおじいさんは懐かしまれておりました。特に織り機の型である、木製のオルゴールの要なもの(写真右上)はそれだけでも美しく、ほほぅ、と感じ入るものでした。

観光地からはほど遠いため、観光客もほとんどいませんでしたが、ハノイに飽き飽きされた方などは足をのばしてみるといいかもしれませんね。

2013年3月15日金曜日

命とともに走る。

こんばんわ、先週は内部監査のためお休み致しました(爆)で、その時に撮影した写真をトップに持ってきてご紹介。ベトナムではバイクでモノを運ぶことが多く、ビールや壺、家畜など、バイクの後ろに乗せて走ることが多いです。

昔の日本ではよくある光景だった、(と聞いたことがあるだけですが)鶏の頭を跳ねて、首から下だけが走り回る、とか食と生が今よりもずっと身近だったように感じます。今では、肉、といえば、スーパーの精肉コーナーで綺麗に切り身になっていたり、魚といってもきれいに裁かれたりしています。それはもちろん便利になった証拠、ではあるのですが、生命のありがたみもなくなっているように感じます。むしろ、そういう生々しい部分は極力表に出さないようにしているような気がしてなりません。

ベトナムでは写真の通り、これから食材になるであろうさまざまな動物を目の前にします。調理された場合でも、鳥皮に毛が残っていたり、鳥が丸ごと揚げられた形で出てくる、など食から生命を感じることが多いです。どこかのお子さんが、こちらに住み始めたときに鳥の丸揚げを見て、鳥が食べられなくなったそうですが、日本というのはどうも臭いものにふたをする感覚でキレイにしすぎ、見せなさすぎのような気がしますね。それが先進国の証、でもあるのでしょうが、こちらに住むと、そういう光景を目の当たりにすることからサバイバル・ハングリーというような感覚が生まれるような気もします。そしれ私たちは彼らと戦わなくてはなりません。キレイな世界に住むこともいいけれど、そういう世界も受け入れられる度量を持ちたいと感じますね。

自分よりおむしろ、自分の子供たちの世代には、なおさらそうであってほしいと願います。

2013年3月1日金曜日

会計よもやま話。

つい最近、会計監査が終了致しました。日本では経理業務はもとよりカネ関連の業務はやったことがないので、日本の常識も分からずやってみましたが、なんとか終了することが出来ました。

ベトナムは他の外国と同じように、1月〜12月を決算期間とすることが多いです。なので私も日本とは変えて1月〜12月でしてみました。会社が設立したのが4月ですから、実質8ヶ月間の会計監査です。

経理担当者を11月に雇ったということもあり、なかなか自分で経理作業をチェックしていなかったからか、ソフトウェアの不備も含めてまーいろいろ問題がありましたね。今回の監査法人はいわゆるビッグ4という監査法人の一角をなすところですが、日本の感覚からすると杜撰、な会計監査ということです。

何が起こったか、というと、減価償却費の計上漏れがありました。。。普通は固定資産登録時からソフトウェアが自動計算してくれるもの、と思っていましたが、話を聞いてみると、毎月自分で減価償却をすべき資産をクリックする!?、ということです。もちろんそれは内部統制のIT統制に関連するのでやめたいんですが、スタッフにどうしてそういう仕様になっているんだ、と聞くと、減価償却したくない月があるからだ??、という何とも恣意的なことが出来るような設計になっているようです。前にも書きましたが、減価償却も耐用年数をある範囲の中から自分で選ぶことが出来ますので、これも恣意的ですよねぇ。

ちなみにその減価償却の計上漏れは、監査法人は気づきませんでした。おいおい大丈夫かよ。

いろいろと紹介したい事例はあるのですが、それはまた後日ということで。