2009年7月29日水曜日

天使と悪魔。

ダン・ブラウン 著
以前流行した「ダヴィンチコード」の著者の作品。
よく見ると、発売されたのは「ダヴィンチコード」よりも前。
だから、ダヴィンチコードのおかげでこっちも日の目を浴びるようになったのでしょうね。

この作品は、ヴァチカンの話。
歴史的には消滅したけど、実は今も存在している(可能性のある)秘密結社が
ヴァチカンを狙うという筋書き。

ストーリーはシンプルで読みやすいし、これを読んだら絶対イタリアに行きたくなります。

卒業旅行で行ったところなんかも出てきて、ついわくわくしちゃいました。

上中下、3巻だけど、その分の価値はありますよ。

2009年7月25日土曜日

HIKARU。

先週末、大学時代の友人の結婚式に行ってきました。

久しぶりに見る顔は、決意を決めてキリリっと見えました。
他の友達も3月には挙式予定だったりして、大学時代に仲良かった人のうちでも
もうすぐ既婚者が上回りそうです。

なんだかんだで、30歳も目の前ですもんね。

自分のことはさておき、招かれた人がいい気分になる結婚式はすてきだと思います。

2009年7月22日水曜日

オテル モル。


栗田 有起 著。
一風変わったビジネスホテルの話。
そこに新たに採用になった女性とその家族、がメイン。

ほっとするような脱力系の作品であり、
睡眠と覚醒といった、対義語が重要性をもちます。

この著者は、「ハミザベス」とか「お縫いこテルミー」って
作品の方が有名みたいです。

2009年7月18日土曜日

走るジイサン。


池永 陽 著。
第11回小説すばる新人賞受賞作。
以前読んだ傑作、コンビニ・ララバイの作者だったから読んでみました。

1時間ちょいでよめるかるーいお話。

老い、というのは経験したことがないからなかなか理解できないのだけれども、この作品は人間の機微が詰まった小説のように思う。

出てくるのはジイサンだけど、物語のジャンルとしては青春であると思う。

インドに思う。

これまでは中国は世界の工場として台頭してきたけれど、
これからのインドはどうだろうか?

人口はすでに中国に匹敵するくらいだし、
英語も出来るから、外資にとって管理はしやすい。

ただ、宗教色が強いのがまた特徴。

ちなみにこないだ買ったサンダルとベルトはMade in Indiaだったけれど、
牛革の加工は大丈夫なんですかね?
その工場はヒンズーじゃないんですよね、きっと。

同じく、豚革の加工はムスリムでは無理だし。

だけど、中国と比べたら海岸部も広いし、
恵まれている環境にはあるんでしょうね。
人件費などのコストも安いし。

話は変わって医薬品の話。

コストといえば、ルピン ファーマシューティカルの経営戦略が出ていたけれど、売上高はまだまだ800億円くらいなのに400人の研究者を雇ってやっているのがすごい。バイオテクにはとりあえず30人を投入したみたいだし、その規模で新薬研究もやってる。

日本のジェネリックメーカー(GE)はそれくらいの売上でもせいぜい100人くらいの研究者がいい線だろうし、あんまり低分子の領域から出ようとする企業も少ないように思う。Indiaの企業とはそもそもポテンシャルが違う。

2010年問題なんて言われて久しいけれど、当事者から言うと2010年問題に乗り遅れたらその会社はもう終わりなわけ。だから、2010年問題はもちろん乗っかるにしても、重要なのはそれからあと。

世界に出ていくorバイオテクに参入するかは戦略次第だけれども、うちとしてはどっちもやんなきゃ生き残れないように思うね、切に。

さぁ、どうするか。

2009年7月16日木曜日

宵山。

7月のこの頃には、血の気が騒ぐ人もいるんじゃないでしょうか。そう、祇園祭です。

大学のときにいた福岡では祇園山笠がありましたが、今は関西在住なので京都に見に行きました。

博多の山笠は追い山を朝にやってくれるから、曜日関係なく見に行けましたが、京都のは真っ昼間にやるんで社会人のわたくしとしては見に行けません。

まーそもそも、追い山みたいな迫力もなさそうだし、面白味に欠けるかもしれませんが。

それでも、祇園祭が終わるといよいよ夏本番という感じですね。

2009年7月11日土曜日

モダン・タイムズ。


伊坂 幸太郎 著。
これも本屋大賞の入選候補策。

キーワードは、検索と超能力とシステム。

なかなか読みがいのある作品です。
小説の世界は今から約50年後の日本。

んー、実際の50年後の未来はどんな感じなんでしょうか。
何か今後の生き方が垣間見れるかもしれません。

ゴールデンスランバーと平行して書かれた作品らしく、
共通点が沢山あるようです。双子、みたいな感じですかね。

告白。


湊 かなえ 著。
2009年本屋大賞受賞作。

ある学校で起こった事件にまつわる6ヶ月間を描く。

タイトルが「告白」であるように、それぞれの登場人物が自分が感じたことや感じていたことを独白するようなお話。そのスタイルが、日記であったり会話であったり、違いがあるけれども淡々と進む。

内容もダークだから読み終わったらくらーい気持ちにはなりますが、読みがいのある作品です。
Attention! 娯楽小説ではありません。

2009年7月9日木曜日

ララピポ。


奥田 英朗 著。
あんまり知らなかったけれど、直木賞もとったりした著者みたいです。

5,6人の登場人物のそれぞれの物語がリンクしながら紡がれていくお話。
内容は割とエロい話が多いです。

まぁキャバクラの話であったり、図書館の話であったり。

暇なときにどうぞ。
映画かもされているみたいだけれども、どうやって実写化したんだろ。

2009年7月8日水曜日

死神の精度。


伊坂 幸太郎 著。

タイトルにも表れているように、死神のお話。
とある死神が、死神界の上の神から、一般の指定された人間を殺す、そういう話。

実際には直接手を下すわけじゃなくて、死んでもいいか否かを決定するだけ。
で、その調査期間が一週間で、その一週間を綴る。

なんだか、少し夢があって、同じ死ぬにしてもシアワセに死ぬというのはいいのかなぁとも思う。

あとあとは、時系列にも感動アリ。
表紙みたいに重い話しじゃありませんよ、案外軽いです。

2009年7月5日日曜日

シッコ。


日本人にとっては少し不快に聞こえるようなことばですが、
アメリカのドキュメンタリー映画のタイトルです。

       "Sicko"

です。

そもそもこのような映画が成り立つのは、アメリカ国民が保険制度に対して不満があるからだと思います。

この映画では、アメリカの医療制度のあり方について撮られています。
アメリカの医療制度は日本のそれとは異なり、公的保険と民間の保険会社が混合している状況。

「日本の制度」
日本の場合は、政府管掌健康保険などの被雇用者保険や国民健康保険に入っておくと、病院に行ったときにその2~3割の金額負担で済むという制度がある。そして、自分が選択して入る保険としては、死亡保険や傷害保険などの生保会社のものがある。

日本の保険制度は優れていると評価される反面、医療費の増大によって国庫の圧迫なども叫ばれるようになっています。数年前くらいから病院の費用圧縮のため、DPC(Diagnosis, Procedure, Combination:診断群分類別包括制度;疾病の内容により金額の上限が決まるため、病院はその金額に収まるような医療をする必要がある)が始まり、最近ではジェネリック医薬品へのスイッチの推進力になっています。

「アメリカの制度」
アメリカでも90年代までは日本のような方法が一般的だったようですが、医療費が膨大になり、DPCのような管理型の医療が今では中心となっているようです。アメリカではそもそも保険機関が日本のような公的なものだけでなく民間のものがあり、なんでもかんでも病院にかかって医療費が増大するようでは民間の保険会社の存続が危ぶまれる可能性もあります。

従って、HMO(Health Management Organization)と呼ばれる民間の保険会社はその名のとおり、マネージメント、すなわち管理をする機関であるために、自社との契約のある病院・さらにはその病院の○○医師に診察された場合のみにお金が支払われるという、被保険者にとっては不便極まりない制度となっています。そのあたりの利便性は、保険料や診療費用を積み増せば改善されるようですが、一般の人にとっては無理な話なんでしょう。

そして、民間の営利目的の保険会社にとっては、患者の医療費負担はそのまま会社からのお金の流出を意味するわけです。だから会社を黒字化するために、出来るだけ最もらしい言い訳を言って、患者に診療費を払わない社員が最も優れていると評価される、まったく被保険者のことを考えない制度となっているのです。

アメリカで、特許切れの翌日からジェネリック医薬品が浸透するのは、営利の保険会社がコストを圧縮するため、という理由が分かれば「なるほど」と感じると思います。日本の場合は、健康保険はあくまで「国」の管轄なので、そのような意識が薄くなるのは仕方ありません。ただ、日本でもDPCのような動きがあることも確かですし、日本の一国民としては、景気対策にばら撒くのも結構ですが、削れるところから積極的に削っていきましょうよ、思うわけです。

ま、自分が新薬メーカーにいたらそんなことも思わないだろけど、ジェネリック業界にいるから、ということで書いてみました。

2009年7月4日土曜日

インターフェックス。

行ってきましたインターフェックス@東京ビッグサイト。
本当はフルでの参加だったけれど、仕事が忙しいからという理由で
2日目のみの参加になりました。

東京ビッグサイト自体初めてなんで、結構どんなイベントなのかわくわくしながらの参加。
弊社としては医薬品の受託ビジネスを広げたいから、ここで内資外資を問わずに商談を進めたいそう。

オレは研究サイドなんでそういう具体的な話は出来ないけれど、
技術的なことを聞かれた場合に説明したり、なんてことをしてました。

そこまで外国人の人は多くないけれど、もし来たときは対応したり。
こういうとき、英語がそこそこでも出来ると役に立ちます。

ま、日本の展示会に来る外国人は、意外と日本語がいけたりもするんだけれど。

来年もぜひ参加してみたいものです。