今日の再考。
某沢井製薬の第三四半期決算を見ると、
当期経常利益が100億円を超えていた。
それは、うちの親会社を凌駕する額なので、
まさしく驚愕の事実。
しかし、そうそう喜んでばかりいられない、
ということがキャッシュフローから分かる。
(と、上司に教えてもらった)
売上高が、前年度よりも100億円増加、
経常利益も40億円増加。
だけど、キャッシュフローは20億円マイナス。
財務活動によるキャッシュフローは恐ろしくプラス。
これの意味するところは、
・売上が増加して棚卸し資産が増加した。
・減価償却は増えてないから既存設備の稼働率が高まった
つまち、作れば作るだけ利益が出る。
・新株予約権付き社債として発行した300億円が手つかず。
・キョーリンの株を5%くらい買ったから
投資活動によるキャッシュフローはマイナス。
既存設備の稼働率が高まるのはいいことだけれども、
それは今年が限界で、来年度以降は新たな設備投資が必要となる。
新株予約権付き社債をキョーリンの買収資金として調達したのは
いいものの、話がご破算になって、手元でダブついている、
というのが今の状況。300億円って、年利3%としても9億円の
利息が発生するから、沢井といえども楽ではないはず。
この状況をどうするのか、沢井の会長の判断に興味津々。
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2011年2月10日木曜日
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