2009年5月30日土曜日

マーケティング・カンパニー。

製薬業界なんてのは、法に縛られているせいもあって、ビジネスモデルが遅れていると言われがち。
法に縛られるってのも、そのクスリを必要とする患者さんがいるから、手厚い保護をしないといけないというのも分かる。がだんだん時代が変わってきた。

そんな甘い環境になれているから、10年間新商品がなくてものうのうと数百億レベルの純利益を叩き出せるし、平気な顔して給料もらったり出来るわけ。まぁ、業界の中にいると、その難しさも十分に分かりもするのですが、例えば、ソニーがカセットウォークマンをまだまだ主力商品として売ってるようなもんです。

今になって国内メーカーはジェネリックの向かい風をもろにくらいながら戦略をねっているとこでしょう。

が、その点外資は動きが早くて、ニーズにあった最先端の薬をドンドコ出しているからまだまだ右肩上がりで伸びていくでしょう。ただ、どんなメーカーでもだんだんしんどくなってくるのも確かで、そこで登場するのがマーケティング。

その商品を売り込むのではなくて、その商品を欲しいと思う人のいる地域で売る。
無論新薬でなくてもジェネリックでもOK。新興市場はジェネリックになった抗生物質とかで十分だし。

最近は、ファイザーなんかの新薬メーカーもこぞってジェネリック事業に参入してるし、そういう力がますます差別化につながると思う。

そういうオレは日本国内のジェネリックメーカーではあるんだけど、早く開発すること+患者さん(薬剤師や医者)が欲しがるような剤形であったり、製剤化をしないといけないと感じてますが、まだまだ出来てはいませんね。

2 件のコメント:

sakuma さんのコメント...

お久しぶりです。
やっとネットがつながりました。

欲しいと思うタイミングで売る(例:タバコの値上がりとニコチンパッチ)というのもニーズの考え方かなと思いました。
あと特定の地域で販売するためには、その地域での法規制(FDA、REACH規制などなど)に適合した製法、素材でないと認可されませんよね?
 なので製剤メーカーとしては、それらの法規制にスピードをもって対応していく、という形をとっています。その中で、変更に伴う設備の設置、製造工程の確定、文書作成などいろいろあるのですが、製剤の安定性試験に一番時間がかかっている気がします。医薬品なので安全が第一ですが、短時間で経時変化を追えるような方法(矛盾しているとは思いますが・・)があればと思います。

nobu さんのコメント...

すまんー、返信が遅くなってしまった。。。

特定の地域での販売はそうだけど、日本は添加物なんかじゃ遅れているから、海外の先進国に出すなら問題ないんじゃないかなー。

これからのニーズは、むしろdeveloping countryだから、そっちにいかに対応するかが焦点な気もするけど。

安定性試験(治験を除くと)はやっぱり一番時間かかるね。まぁ加速試験なんかもあるし、3年待たないでいいのは助かるけれど。半年くらいは仕方がない気もするなぁ。人に責任もって提供するにはそれくらいは最低限なんだろうね。

化粧品なんかは結構後追いでやるって話もちらほら聞いたりするけど、クスリはそうはいかないもんね。

また、近況合ったらおせーてね。