2014年4月4日金曜日

工場はいつまで日本にあるのか。

海外に出てみてから、割とこのことについて考えることが多いです。明確な数字がないため議論が出来る状態ではないのですが、今の基幹工場がいつまでも日本にあるのか、どうなのか。

ビジネスシーンでは世界が狭くなった、通信技術が発展していつでも連絡が取れるようになった、だけれども、だからこそ、Face to Faceの大切さが感じられるようにもなってきている。世界がいくら縮まったところで、NYと大阪が30分で行くようにはならないわけで、どうしても物理的な距離は残らざるを得ない状況となります。

今後の海運・飛行機輸送を考えたとしても到底コストが下がるようにも思えないし、モノはそれなりの割合では消費地近くで生産することが必要となるのではないか、と思う。

日本のお家芸であるガラパゴス現象も極小コンデンサーみたいに世界が求められるもので、真似しようのないようなカイゼンを続けると、圧倒的シェアをとれる、というビジネスの難しさを感じます。日本市場ってものは製薬産業においてもガラパゴスで、錠剤の外観検査をとことんやる、とか、ラベルの向きは一定、とか、ロンドレーションに入っている、とか、世界に出ようとしたときには必要のないことばっかりやっていることが多いみたいです。海外だと、プラスチックのブリスターに入ってますもんね、ガラス容器製品。こうしてみると、日本人はあくまで外観を気にして本質のところは素通りのような気がします。見た目の品質は気にするけど、類縁物質を気にしない、みたいな。

消費者が、もう日本製いーやー、と思えばそれまでなのですが、それが人口1億人市場のよくないところで、中途半端に市場があるから、マイノリティでも食えてしまう、というところが問題なのでしょう。ここからは市場の話ですが。

以前受けた研修で、各国(インド、中国、日本、イギリス、その他もろもろ)を選んで、模擬ビジネスをしましょうってことがありましたが、その時、最悪だった結果はイギリスです。

イギリスは日本ほど多くなく、韓国ほど少なくなく、だから結局中途半端で製造業がうまく回らない、みたいな話がありました(真偽不明)。だから、日本は人口は少なくなって2050年には1億人を切るそうですが、それでも日本に工場は残るんでしょう。働く人種は入り乱れる可能性もありそうですが。2050年、もう67歳ですね。

そのころは、いつまでも自分が働いている工場が日本にある、と高をくくっていると痛い目にあいそうです。

(それにしても、フランスも、イギリスも、カナダも、人口、増え続けてるんですね。。。)

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