2010年4月1日木曜日

2010年問題。

いよいよ始まりました、2010年度。
就職活動しているくらいから言われ続けてきた2010年度問題。
それがそろそろ表面化しつつある頃です。

大手ではDSPのアムロジンやDSのクラビットのGEが発売され、それらの製品は減収になってきてます。
これからはアクトスやアリセプトなどなど、グローバルなブロックバスターもぞくぞくと出てきます。

先発各社は、ERを作ったり、高用量を作ったり、配合剤を作ったり、苦くないのを作ったり、キット化したり、各社各様の手だてを講じてきてますが、日本国内に限って言えば、薬局への報酬アップが逆風になってますます厳しい経営状態を迫らせるのではないでしょうか。

最近内田樹の「日本辺境論」を読んで感じたことですが、日本人は「空気」が好きだということ。

だから、アメリカみたいな合理的なGEへの処方変換はすぐに行われず、製薬業界と厚労省の「空気」が長期秀才品をずーーーーーーーーーっと売り続けて、ゾンビ企業が生き残れてきたということ。ここに来てようやく、方向が変わりつつあり、1000億円以下の先発企業は恐らく、淘汰されていかざるを得ない状況になるはずです。というか、なるべきです。

あと2年もすれば、製薬業界発の失業者が増えること請け合いでしょうねぇ。

翻って自分の立場に転ずると、1日から医薬品事業の経営戦略担当となりました。
これからも「空気」と「合理性」を勘案しつつ、やっていきたいと思います。

今年はいろんな意味でターニングポイントになりそうです。

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