2012年5月31日木曜日

ベトナム本格化!

ドタバタしていてknoblogに手が回っていませんでしたが、そろそろベトナム案件も本格化しそうな勢いなのでぼちぼち書いていこうかと思います。

ここ3ヵ月くらいの動きとして最も大きいのは、投資許可証(写真)の申請~取得だったかな、と思います。日本の場合の法人登記と同じようなものなのですが、ベトナムの場合(外資だからかな)は、会社の設立のために、いくら資本金を入れて、総投資額がいくらである、みたいなのを記載する必要があります。そして、記載した金額のうち、いくらは借入でなどなど、手当方法を書いたと思ったら、そのお金を何にどれくらい使いますか、ということを記載する必要があります。

通常、ある程度は決まっているかも知れませんが、そこまで詳細に決まっていないことが多いかと思います。その際に注意する点としては2つ。

①総投資金額を記載するので、それ以上の金額を調達する際には改めて投資許可証を取得する必要がある。そうしないと、お金を調達することができない。

②出資金に記載した数字はマスト!という認識を持たれるため、不安が有る場合は少なめに記載すること。

以上ですが、1人責任有限会社の場合は、出資金は会社を清算するまで減資することができませんので、これも熟慮が必要なポイントになります。一方追加出資の場合はすんなり受け入れてくれるようですので心配の場合は少なめの記載がオススメです。

当社の場合はハイフォン市への投資だったので比較的スムーズに許可を得られましたが、最近はハノイ、ホーチミンの許認可は難しくなっているみたいですね。

2012年1月23日月曜日

経済産業省への訪問。

銀杏が美しい頃、経済産業省へ赴いてきました。

目的は、新規事業確定の表敬訪問。初めて訪問して思ったのは、男性職場である、ということ。13時からのアポイントだったので、昼休み終了間近に伺ってみると、デスクで寝ている人があり、その周りの机はA4用紙が山積している。いろんな書類を見る必要がありすぎて、散らかり気味なんだと思いましたね。

公務員というのは、結構ノー残業(代)という認識があるのですが、国の産業育成のために馬車馬的に働かれているかと思うと頭が上がりませんね。海外投資に関する補助金なんてのがあればと思いましたが、空洞化を促進するようなカネは叩いても出てきませんでした。代わりに、外国人の受入教育に関する補助金や専門技術員派遣に対する補助金をハッケンしました。これだけでも年間1千万円くらいにはなるので、馬鹿には出来ませんな。ありがたやありがたや。

2011年12月3日土曜日

日本大使館。

今週火曜日、外在国日本大使公邸を訪問しました。
日本大使館自体は訪問したことがあるけれど、公邸は初めて。
投資決定に対する表敬訪問なので、大まかな情報交換が出来れば、くらいの感覚。

まず車で到着すると、入り口ドアの前で蝶ネクタイ・タキシードのウエイターが待っている。
そのウェイターに案内されて公邸に入ると、部屋がめちゃくちゃ広い。
それから応接室に通されると、天皇皇后陛下の写真、日本国旗がおいてある。
ちなみに天皇皇后陛下の写真は、どの日本大使館にもあるそうです。

大使を待っているあいだ、先ほどのウェイターが紅茶セットを準備し始める。
大使の登場に併せて紅茶を入れ始める、などなど初めての経験づくしでした。

大使なる人類に会うのも初めてだったけれど、なかなか気さくでフランクな方でした。
これから、イイ関係を築いて行かねばなりません。

2011年11月29日火曜日

土地の契約。

昨日、土地の契約をしてきました。だいたい9桁金額の契約書です。
アジアも最近はインフレが進んでいるため日本の工業団地よりも高いところもちらほら。アジア全体では、インフレが2桁が当たり前で、去年に比べると倍近くなっている物件もある。来年、2倍になるかは分かりませんが、早い時期の意思決定、というのはそういう部分で有効に思います。

さて、ここに到着するまで、事業化計画、FS(Feasibility Studyの略)作成するために情報をあちこちからいろいろと取ってきて、数字を積み上げてみました。土地の金額なんてのは、事業全体からすると数%だから影響はあまり大きくはないけれど、新規投資する、という一番最初のものだからあとあとのシナリオがきちんと描かれていないと、買っておしまい、というような案件になってしまいます。

アジア各国を回ってみて、国の発展度合い、優遇政策、インフラ、などなどいろいろな視点から評価しての今回の決定となりました。

図らずも11月28日は、先方の担当者の誕生日らしく、最高の誕生日プレゼントを頂きました、と御礼を言われました。高い買い物にならないように、これからますますしっかりとやっていく必要があります。
余談ですが、どうせだったら11月29日(イイ肉)の日の方が覚えやすかったですけどね。

2011年11月26日土曜日

ここ4ヵ月ほど。。。

FBやら、twitterやらにかまけて、knoblogを完全にお留守にしてましたが、せっかく続けてきたweblogですので、思い切って内容を変えて参ります。これからのメインテーマは海外事業所立ち上げ日記、ということで、海外で働くこと、海外で見聞きしたことなどなど、普段味わえないコトと、書いていきたいと思います。

拙い分掌には変わりありませんが、どうぞよろしく。

2011年6月27日月曜日

経営者についての再考

経営者についての再考after野中郁次郎の講演

野中が考える衆智経営はすごく腑に落ちるが、世界的なトレンドとしてはまだまだアングロサクソン的経営が中心で、とくに韓国・中国はその傾向を引き継いでいるという話があるそう。

その場合、「経営層」と「現場」は全く切り離されていて、そのため、トラブルが起こった場合その改善が全くなされないということを、東京の方にある電力会社の例を見れば明らか、という話を聞いた。それとリンクして、ボクが「MBAに行くことも考えたが、まずは現場でやっている仕事をする必要があるから今年、MBAに行くのはあきらめた」というと、MBAクラスに通っている友人が、「MBAに行って、改めて実務やらなきゃ」と感じたという感想を得た。MBAはもちろん、アングロサクソン的な文化であって、「経営層」と「現場」が切り離されているからこそ行われる授業であって、何かしらの実務を極めたヒトが経営者になる日本的経営にはそぐわない。そういう人たちにとって、実務が分かる必要は必ずしもないのだと思う。

日本の会社やAppleはそうではなくて、技術者から上ってきた経営者が現場を見て、感じて、実際に会社を経営することで、あらゆる事が改善が出来るという点で大きな違いがある。本田・日本電産などにおいては、社長を筆頭に現場主導で行われてきた。
ボクが思うに、「経営者が何らかの実務・最先端を理解できる会社」は強いのではないか。創業者の時代はすべて何かしらの最先端・最前線にいるから出来るが、世代交代とすると、なかなか持続しない。そこを乗り越えることに、会社の生き残りの鍵があるのか。

製薬会社で見ると、ボクが成功していると見る企業の一つにノバルティスがあり、ついこないだまでCEOをダニエルバセラがやっていた。彼は医師であり・MRであり、自身の力でトップになった。そういう点で、いろいろな多国籍企業のヘッドをやった経営者がいきなり製薬企業のヘッドになった会社とは経営思想が異なるのは必然だろう。

日本の製薬会社で、理系出身の社長がやっている会社は苦戦しているという統計があったが、これは社長の思想が最先端ではなく、過去の知識にとらわれ、判断を誤るということがあったのでは、という仮説を立ててみる。一方、文系社長がうまくいっている、というのは、文系の社長には科学技術は分からないから、技術者がやっている最先端のことに対して、とにかくGOを出したことで、うまくいっているんじゃないかなんて考えてみる。

つらつら書いたけれども最終的には、「Common Good」とか「Virtue」に向かう必要がある、という点で、最近よく思う、ブレない価値観を持つ、人はどう生きるかと考えるということが必要だと思うと同時に、こんな日本で感じることなんて世界から見ればちっぽけで、たいしたことではないと客観的に捉えることも必要ね。

2011年4月4日月曜日

ジェネリック医薬品の開発③.

ジェネリック医薬品のコストを考え始めたら、製剤の特徴の話になってしまったので、まず開発行為について考えてみようと思います。

まず、ジェネリック医薬品開発の特徴について考えてみます。ジェネリック医薬品は基本的にお手本(先発製剤)があるので、基本的にコピーすることは可能です。

ただし、ジェネリック医薬品を発売するタイミング(物質特許or効能特許が満了)では、製剤特許や製法特許が残っている場合があります。その場合ジェネリック医薬品メーカーは、それらの特許を避けて製剤を作ることになります。そうなると、ファーストジェネリックを目指して無理して開発するため性能が落ちるなんて可能性もあります。

いかに開発するか、つまり製剤設計がコストに与える影響は製造プロセスの効率化を行うよりも大きいと考えます。製剤を開発する場合、最初に行うことが物質特許以外の特許の有無です。

例えば、A製剤の製法特許として、撹拌造粒法、流動層造粒法がある場合、ジェネリックメーカーとしては、直接打錠法しか選択肢がなくなります。コスト面で考えると、直接打錠法は混ぜるだけなので非常に楽チンかつ低コストなのですが、造粒をしないということは原薬のロット間バラつきに受ける影響が大であるため、原薬メーカーに粒度の指定をする必要があります。造粒をしないということはまた、ヒトの手が加わる部分が少ないため、スケールアップをしてうまくいかない場合、手を加えることが出来るパラメーターが非常に少ないということが問題として挙げられます。造粒する場合、製造条件にある程度幅を持たせることが出来るので、流動層造粒であれば風量を変えたり温度を変えたり、撹拌造粒なら回転数を変えたり、ということが出来、スケールアップがしやすいものなのです。ビスホスホネート製剤がこういう事例にあたりますね。

次にやることは先発製剤の分析です。先発製剤の添加物としてどんな成分が使用されているかは、インタビューフォームを見れば分かるため、どんなものを使おうかという大体の予測が出来ます。例えば、ノバルティスファーマのディオバンだと「ディオバン錠 40mg、ディオバン錠 80mg、ディオバン錠 160mg:添加物として8成分を含有する。ヒドロキシプロピルセルロース、セルロース、無水ケイ酸、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール、酸化チタン」との記載があります。この処方を見たとき、錠剤の設計を行っている人であれば、核錠は、主薬、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロースで造粒して、無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウムを混合して打錠して、そのあとフィルムコーティングかな、ということが分かります。

ここでジェネリック企業が考えることとして、2つの方向性があります。
・先発製剤のコピーとして設計する
・自社の製剤技術を活かして、先発製剤にない製剤として設計する
よく聞く話として、先発製剤と処方(添加物成分)が同じでないと血中濃度が変わるから効き目が異なる、がありますが、製造側から考えると全く同じ成分を使っていても製造方法如何で血中濃度が変わるので、あんまりアテになりません。しかし、実際に判断の基準となるのは、インタビューフォームに記載されている(文字として識別される)処方となるため、薬剤師の判断としてそれを根拠にするのも仕方ないことかとも思います。

ボクが開発をしていた当時は先発製剤のコピーが受けたように思いますが、最近の営業の話を聞いていると、コピーよりも高付加価値化されたものの方が受けがよいという話も聞きます。まだ、どっちがmajorityということでもないんでしょうかね。

ちょっと長くなったので小休止。次は共同開発について考えます。