2012年8月11日土曜日

なんと言っても起工式。

すみません、昨日は移動により早速定期アップ遅れました、ごめんなさい。

今週の一大イベントは、なんと言っても起工式(地鎮祭:Ground Breaking Ceremony)。日本であれば、六曜で大安を選んだりしますが、ベトナムは違います。会社社長の名前の画数をもとに、地元の僧侶が占いでGood dayとかBad dayという候補をいくつか選定しその中から決めるんです!本当は8月末にやりたかったけれど、それも旧暦のLunaにあたるので祝い事はダメとのこと。などなど手取り足取り教えてもらいまして、その結果、88日という末広がりな日程になったのはまずます。

そもそも起工式というのは、工事中に何かあった場合に対応してもらえるように、地元の官庁、消防、警察をもてなすというのが主な目的。今回のご来賓は、地元ハイフォン市(ホーチミン、ハノイに次ぐ、ベトナム第3の都市)の市長Dien氏(日本で言う県知事(都市の規模的には福岡)に相当)、中央政府からは商工省副大臣Hai氏その他、共産党の方などさまざまな方が来られました。スピーチの際、日本でも来賓に対して名指しでありがとうということはあるんでしょうが、ベトナムはそれがもっと顕著。偉い人はスピーチの際必ず名指しで呼ぶ風習がある。と、これがまた困ったもので、偉い人ってのは、当日になるまで本当に参加するかどうかが分からないんですよ、ホント。これが全く担当泣かせ。スピーチ原稿(ボク作成)に名前を入れないかんのに直前まで分からないなんて最悪ですよねぇ。結局、開始5分前に参加者が決まって大慌てで準備をしました。

さてさて、気になる天気は前日まで土砂降り、当日朝まで雨、ただし起工式が始まる30分前から雨もやみ、晴れ間がさすほど天候が回復。雨降って地固まるではないですが、なにやら天にも味方されているような気がしました。ただ、前日は雨だったので予定通り飛行機が飛ばず、昼に到着する予定だった司会者の到着が夜。進行の打ち合わせが前日23時からという何ともギリギリなスケジュール。それでも司会者が来られて本当に良かった。いろんなポイントで首の皮一枚つながった段取りです。前稿で話題になったDHLの荷物も開催前々日の夕方に到着し、こちらもつながりました。いやー、神経すり減らします。

起工式で驚いたことの一つが、式の途中で突風が吹いたことです。担当ゼネコンさんにも聞きましたが、起工式の途中に風が吹き始めることはよくあるそうです。私はあまり信じませんが、神風のようなものを坊さんが呼んでいるのでは、ということです。

もひとつ驚くのが、前日、爆弾などがないか、金属探知機で軍隊の人が検査をするのですが、なかなかものものしい反面、結構歩く速度が速い!それ大丈夫と思わず言いたくなりました。


皆さんが気になるベトナム女性の正装と言えばアオザイ。起工式においてもキャンギャルはアオザイです。お出迎えの傘差しから受付からシャベルの受け渡しまで、赤いアオザイを来てくれたレディが対応してくれます。式が始まればぺちゃくちゃ喋っていますが、感じはいいですね。

起工式も無事終わればその次はランチパーティ。パーティ担当はボクだったので結構気合いを入れて準備。基本的には寿司・天ぷらなど日本食を織り交ぜながらの食事。そして鏡割り。日本文化?を、堪能してもらいました。先週バタバタしてかき集めた、ハッピや枡もそろいましたが、前稿通りここでは日本人のネットワークが活きました。ここで意表を突かれたのが、パーティが全部終わる前に、ベトナムの人は帰っちゃうんです。偉い人を先頭に三々五々と。パーティ自体は1時間半くらいだったけど、1時間くらいでほとんど帰っちゃいました。〆のスピーチはボク担当だったわけですが、ほとんど日本人というなかでデキレース的に終わり。まぁ今後の練習としてはよいでしょう。

と、最後まで大きなトラブルがなく、無事終えることが出来て本当に良かった。この程度で、とは思うもののかなり神経使って疲れました。こういうのは両方のメンツがあるのでそれを保つことが何よりも大切。

P.S.終わってみると、なにやらベトナム人が枡を大量に抱えて持って帰る帰る。挙げ句の果てには借り物の鏡割り用ハンマーはもらえないか、などなど相談に来る始末。外国文化に対する興味が深いことも身をもって体験しましたね。1年後の開所式はもっと準備万端でやりたいですね~。

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