2014年5月16日金曜日

越中関係緊迫。

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。越中関係が紙面をにぎやかに飾っておりますが、私は無事です。

さて、東シナ海での石油採掘作業においてベトナム・中国が衝突したことから、中国政府を糾弾するかのように南部、中部、北部にてデモが生じているようです。南部では中国人・ベトナム人計21人が死亡した、とのニュースが出ておりますが、本当なのか、ソースを疑っております。

私の所在地でありますハイフォンにおいては、放火・暴行などの騒ぎは起きておりませんが、よく中国人に間違われる自分としては注意にこしたことはありません。ニュースではかなり大規模のような感じを醸し出しておりますが99%以上のベトナム人はいつもと変わらない生活をしているものと思われます。(写真は近隣の中国系企業での一コマ(被害なし))

歴史認識などのバックグラウンドのない私から見ますと、尖閣諸島の国有化を発表したときの日本に対する中国人の反応に似ているのではと感じます。過去に戦争を経験した年齢層はもちろん敵国中国は憎い、という存在なのでしょうけれども、今回の暴動が生じるモチベーションはなんなのでしょうか。

仮に中国企業で働いているベトナム人が日ごろの不満を晴らすために自分の会社を放火・マネージャーを暴行したりすると、それこそ自分の仕事がなくなるわけですし、(むしろ犯罪でしょう)もちろんそれでパラセル諸島問題が解決するわけではないのですが、このあたりに国家としての扇動が入っているのではないかと疑っています。

ベトナムは中国と陸続きですが、一部の民衆がやっていることは、昨年の中国人がやったことと同じですし、中国を嫌うなら違う言動を取ってほしいと思います。しかし、ケータイのSMSで、首相が「ベトナムは今立ち上がって国を守るべきだ」といった、などという扇動メールが届いたりもするわけで。

翻って、近隣のタイにおいても首相更迭など、安定と思われていた東南アジア諸国の政情不安に陥っております。ここにきてサプライチェーンとしてのリスクが浮き出たわけですが、国、というよりは中国がリスク、ということになるのでしょうね。

来週中国に行くのですが、大丈夫でしょうか。心配です。

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