2012年8月25日土曜日

Medipharmという展示会に行ってきました。

たまにはお仕事の話も。VIETNAM MEDI-PHARM EXPO 2012 IN HOCHIMINH CITY というイベントに足を伸ばしてきました。情報収集のため、ちょくちょくこのようなイベントには顔を出しています。日本だと、毎年6月末に開催されるInterphex JapanやCPhIというのが医薬品の展示会としては大きいものなのですが、こちらはInternational Expoと銘打ってはいるものの、規模が5000m2程度だったりと狭い感じは否めません。しかもこのイベントは薬だけではなく、医療に関するサービス全般やサプリ市場を含んでのものなのでまだまだ規模としては小さいですね。

というのも、ベトナムの医薬品市場はだいたい1000億円程度で、その7割程度がジェネリック医薬品。ベトナムは人口が日本の7割程度なので、単純に医薬品市場で比較すると、日本9兆円に対して1000億円なので1%強という話です。そのベトナム市場でNo.1なのはHau Giang製薬という会社で、ホーチミン西部のカントーという街にあります。この企業の売上高は100億円程度ですがサプリメントも含むので売上規模は数十億円ということになります。ベトナムの医薬品企業は、もともと各省の政府機関として経営されていたため、売上高10億円~40億円程度の小粒の企業が非常に多いのがポイントです。


ベトナムにおいては、製造規範はWHO-GMPが主流なのですが、これも国連関係のUNIDOが旗振り役で導入したと言う話が去年のIGPAで述べられていました。ただ実のところはその承認レベルもグレーで、WHOレベルにも達していないとの推測がその担当者がしていました。よくも悪くもトップダウンでものごとが進む、社会主義国のように感じました。ただし、製造設備自体にはこだわった企業も多くて、ドイツ製の機械だ、とかイタリア製のWFI装置だ、とかいろいろと言っています。中国製もかなりあるのですが、あまり好まれないようですね。

さて、Internationalなので、日系企業もいるかというと、日医工さんとタイの販売などで組んでいるDKSHさん。こちらはオムロンさんの血糖測定装置の販売でアライアンスを組んでいるようです。余談ですが、タイの製薬企業は先日富士製薬さんが買収発表しましたので、わりと目が離せないかなぁと思っています。

あとは日本のサプリメント企業さんがわりと奇抜な格好のキャンギャルを使って営業をされていましたのでおまけとして載せておきます。




2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

大変興味深いお話をありがとうございます。
私は現在ベトナムに駐在している者ですが、ぜひ、もう少しお話をお伺いできればと思います。knobさん、ご連絡をとりたく思いますので差支えなければedagawa@otsukaopv.com.vnまで一度メールをいただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。

Arya Gagnon さんのコメント...

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