2012年11月17日土曜日

今週は経理マン>< ←働きマンをイメージ。

今週はもっぱら経理の仕事が増えた筆者です。とはいっても操業してませんので、一方的なキャッシュアウトで出血している毎日です。

現在実務スタッフが3名いるのですが、ようやく経理スタッフが入社したのでいろいろと調べものをさせたりしてます。会社経理を行うときに最も大事なのが会計ソフトの選定、です。日本にも会計基準があるように、ベトナムにも会計基準があるので、それに適合しなければなりません。

ベトナム会計基準:Vietnam Accounting System、通称VAS(ヴァス)です。

今のベトナム会計基準は2001年以降に順次発効していますが、基本的にはIFRSをベースとしているらしく、特段変だな、とは今のところ感じていません。日本でも割と新しい、税効果会計や減損会計も認められます。事業年度も通常は1月-12月とグローバルでは一般的なんではないかと思います。日本の会計基準と比べて違う(自分の知識レベルで)と思われることも何点かあります。

減価償却費は、原則定額法(Straight line method)ですが、その償却年数を実態に基づいてある程度の幅で決めることができます。建物なら25-50年、医薬品の製造設備は6-10年などです。事業計画策定のときなんかに恣意性が入るのではと感じます。
次は人件費の勘定科目です。もともと原価の考え方に乏しいといわれるベトナム企業ですが、勘定科目には、直接労務費、管理人件費、営業人件費、と分かれています。日本では分かれていないですよね、多分。

話がそれましたが、目下の悩み事は会計ソフト。いろんな会社さんにも確認したところ、現地ソフトは主に4種類に限られるみたいです。日本語対応のマンキチ、英越語のBRAVO、FAST、EFFECTです。それぞれのソフトがERP機能と連携することができて、勤怠管理や人事台帳とリンクすることもできます。気になるお値段はマンキチで約20,000USD、ローカルソフトは約4000USD程度です。ローカルソフトもアドオン開発のために日本人対応の代理店を通すと10,000USDに跳ね上がるので注意です。毎年のメンテフィーは、販売価格をもとにしますので、それだけで倍になりますね、ハイ。

ちなみに、ベトナムローカルの会計ソフト開発が始まったのは1995年前後です。会計ソフトの草分けはFAST社、でそこからBRAVO社が独立、EFFECT社は第3勢力として参入という訳です。シェアとしても草分け企業が最も大きいのですが、それでも日系企業との取引は300社、売上高は約2億5千万円です。SAPに最適なようにエクスポートできたり、税務署のHPとコラボして、e-TAXができるのも魅力の一つのようです。

ささ、会計ソフトを導入して、年末に向けて経理「も」頑張りますか。

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