2012年11月5日月曜日

台風到来。


アメリカではハリケーンの被害が報告されていますが、先週末、ベトナムにも大型の台風23号が上陸しました。私が住んでいるベトナム北部ハイフォン市はそれほど台風が上陸する地域ではなく、どちらかといえば中部ダナンあたりが多いようです。今回も天気予報では中部の予定だったのですが、方向が変わって風速35m/s級の大型台風が北部に上陸してしまいました。

日曜日の夕方~夜にかけての本格上陸だったため私自身はあまり影響はありませんでしたが、町への被害は相当なものがありました。市民に最も大きく影響を与えたのは街路樹の転倒ではないでしょうか。ベトナムでは景観のため、ハノイでもハイフォンでも歩道にたくさんの街路樹が植えられています。そしてその木の枝の間を縫うように何本もの電線が通っている、という現実があります。

ベトナムの多くの歩道はブロックでできており、植樹用に正方形に区切られた土の部分があります。しかし、その植木部分には気が根を張る十分なスペースがなく樹木の大きさの割に根が小さくなってしまいます。そのため、風など外部圧力に弱く、すぐに倒れてします。今回の台風では、平均して3割~半分くらいの街路樹が倒れたのではないかと思います。なのでベトナムでは風の強い日には木の周りをあるかないことが第一です。

今回、さらに悪いことには、前述の通りに電線も巻き込んで倒れるため、目の前の民家は停電してしまいます。しかも驚くべきことにその状況が1週間では完全に元通りにならないんですね。そういう点では、日本のインフラ・事後処理の迅速さというものは秀でていると思いました。

現在ベトナムでも原子力発電所の建設計画がなされておりますが、万が一軽微な事故でも生じた場合、復旧もできず、停電も続き、国民は不自由を余儀なくされるなんてことが想定されますね。

自分が働く工場では、ぜひそうならないよう指導していかないといけないですよね、きっと。

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